脊髄病変は脊髄神経自体が、異常をきたした状態です。
足の場合は、自覚症状が両足のしびれや違和感となります。
病因は様々ですが、腫瘍・外傷(椎間板ヘルニア、骨折、脱臼)・その他の外傷(裂傷、挫傷)・内出血・脊椎炎・多発性硬化症・脊髄梗塞・髄膜炎などがあります。
脊髄病変は両側に症状が出ますが、片側に出てくる症状が出てくるものを神経根障害と呼びます。
脊髄病変が、
○頚椎5番より上部に及びますと、全身に症状が出てきます。
○頚椎5番から胸椎1番までの障害は、上肢の障害が出てきます。
○胸椎1番より下の障害は下肢の異常となってあらわれます。
症状が軽い場合(安静にしていれば治る事も多い)しかし、身体の両側の症状は脊髄病変を疑います。力んだり、くしゃみをした時に両側の症状は要注意です。
いずれにしても、脊髄病変が疑われる場合は、メディカルチェック(医療検査)は欠かせません。
検査は整形学検査にて両側の症状(のしびれが両足にある)があれば陽性。最終的にはMRI等の画像診断で決定します。
また、急激な外傷や急激な感染症で、脊髄病変が起きた場合、脊髄ショックという症状が出てきます。はじめは下位運動ニューロン障害の症状が出ますが、膀胱や.の括約筋の制御障害が出てきて、上位ニューロン障害へ発展していく事がありますので注意が必要です。
足に力が入らなくなってきたり、排便のコントロールがうまく出来なくなってきたり、動作がふらつく、電気が走るような痛みが出る、などが出てきたら要注意です。
急激な事故や転倒などで神経障害の症状が出てきたら、症状の大小にかかわらず、まずメディカルチェック(病院治療)が重要です。