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最新記事【2007年10月02日】

坐骨神経痛の予防には、

◎よく言われております骨盤調整が、効果を発揮します。それも普段から、健康管理の一環として、実践することが重要です。痛みが出てきてからでは、予防になりません。骨盤調整の方法は、非常に簡単ですので、是非実践してみることをお勧めいたします。

骨盤の解剖.jpg




実際の方法(まずは脚の長さの測定です。下の絵は、上向きで寝た状態の、見かけの脚の長さの差です。)

見かけの脚の長さを測定.jpg




具体的な実践方法(痛みが出れば即中止です。自己責任において実行してください。)

骨盤矯正の簡単な方法の一例.jpg




筋力強化とストレッチ(特に腹筋群・背筋群・下肢の筋肉群)は、リハビリにも使用される方法ですので、当然、坐骨神経痛で苦しむ前から実践する事が重要です。特に骨盤周辺の筋肉と脚の筋肉群は必須です。姿勢を保持し、神経圧迫を、最大限防いでくれます 。


食生活(少食を心がける)や姿勢を気をつける(本来の自分の姿勢であること)といった生活習慣は、坐骨神経痛に限らず、健康を維持する上での最低限の法則であり、これらを、おろそかにして、健康を維持することは出来ませんし、坐骨神経痛の予防を行うことは、無駄なことになるでしょう。


通常の骨盤と腰椎.JPG⇒⇒歪んだ骨盤と腰椎.JPG⇒⇒歪んだ骨盤と腰椎.JPG


また、健康管理は誰もしてくれません。ご自身が実行するのであって、その思考や実践が悪い『気』を封じ込め、坐骨神経痛の予防に、結果的になっていることと思います。




◎他にも沢山の予防法があることと存じますが、ここで、特に大切な要素の一つを掲げておきます。それは、『感染症』です。


風邪の感染は当然ですが、他のウイルスや菌の感染です。「熱が出て、薬で治しました」というのが、大方ではないでしょうか。。しかし、何の自覚症状もないのに、感染症が定着していることもあるのです。


よくあるのは、ヘルペスウイルスです。帯状疱疹や水疱瘡でよく知られているこのウイルスは、完全に消えることは難しいとされています。おおよそ一生涯を通して体内で存在していると思われます。体力低下やその他の要因が整うと、いっせいに暴れ出して悪さをします。


坐骨神経痛は、感染が原因のことも多くあります。ただし、ここでのお話は、単純に坐骨神経痛の自覚症状しかない時の話です。特定のウイルスの診断もつきません。そして一向に治らない坐骨神経痛、繰り返す坐骨神経痛、原因がわからない坐骨神経痛のお話です。


これらは、ウイルスを除去していくような生活習慣が、治療につながり、予防となるかもしれません。坐骨神経痛らしき自覚症状が現れましたら、まずは医療検査を実施して、現状を把握する事から始めなければなりません。

坐骨神経痛で飲むお薬は、
当然ですが、症状を出している原因によって違います。


筋骨格系の異常で、坐骨神経痛がある場合は・・・
消炎鎮痛剤や胃薬が多く、時には湿布や塗り薬が処方されています。


帯状疱疹の場合はウイルス感染です・・・
抗ウイルス薬が処方されます。

坐骨神経痛と薬.JPG

これらのお薬は、対症療法であり、痛みを消したり、炎症を抑えたりしているものです。大切な事ではありますが、治る力は、ご自身の身体の中にしかありません。お薬が身体を治してくれるのではありません。


私たちが、休養をしたり、しっかりとした食事方法を構築したり、思考方法を改善したりすることが、結果的には、身体が治っていくということに、直結しますので、生活習慣の見直しが十分されなければなりません。


また、なかなか治らない神経痛や身体の痛みに、長期間痛み止めの処方を受けておられる方がいます。そして、痛み止めを飲むことで、普通生活を営んでおられます。


薬が身体に優しくないことは、この方達も十分知っておられます。そして、薬をやめると痛みが起きて、買い物にも行けなくなってしまいます。であれば、どのように薬を使うべきかを考えなければないません。


まずは、医師との相談です。相談した上で、どの程度の期間、どのくらいの頻度で、お薬を使用することが、安全な使用方法なのかを、しっかりと相談してみましょう。


沢山の方たちが、痛み止めを上手に使って、日々生活しておられます。なかなか治らない坐骨神経痛に対しても、上手に使うことが大切であると理解しています。


また、体を蝕むことのない生活を実践していくことが、薬を上手に使いながら、健康に生活する大切な要素の一つであると信じています。

坐骨神経痛というよりも、まずは腰痛、臀部痛、脚の痛み、足の痛みが感じられます。ですから、あくまで自覚症状であり、この時点では、坐骨神経痛の診断は出ていないのです。


こんな時どこを受診したらいいのでしょうか。。

坐骨神経痛は何科?.jpg


■■ まずは、痛めるきっかけが有るか無いか(外傷の有無)



重いものを持ったとか、トレーニングをしたとか、高いところから落ちたなどは、骨折や脱臼の可能性があります。まずは、整形外科です。場合によっては、救急で処置が必要になります。脚に走る異常のうち、神経症状は、脊髄病変と神経根障害に分かれますが、特に脊髄病変の場合は、運動神経麻痺に発展することもありますので、必ず医療検査を受けます。軽度の場合でも、両側に自覚症状(神経痛が両足に出る場合)は、要注意です。
⇒ 救急もしくは整形外科(必ず医師に見せてください)


大きな事故ではないけれども、重い物を持ったり、小さな怪我をした後から、段々痛くなってきた場合は?

炎症性の捻挫が考えられます。筋肉の場合と靭帯まで含まれる場合と、腰骨や骨盤の関節の異常も考えられます。(脊椎症や椎間関節症もありうる)この場合も整形外科でいいと思います。
⇒ 整形外科に行き、その後は医師と相談



■■特に何もしていないのに

ちょっとした拍子に動けなくなった腰の痛み・足の痛み・臀部の痛み、もしくは違和感を感じる。痛みの原因は、筋骨格系の問題と、その他の内臓から来る痛みに分類できます。 動かしていたい場合と、動かさなくても痛い場合に分類します。


〜この場合は、ある程度の自己診断が可能。(医療検査は必ず受けるようにしてください)〜


特に外傷や突発的な出来事が無いのにも関わらず、痛みがあり、動かさなくても痛い場合がありますが?

この場合は、内臓異常や感染症などが考えられます。
⇒ 内科に行って医師と相談(腫瘍・内臓異常・感染症などを除外するような検査が重要です。神経症状がある場合は、脳疾患も考慮しなければなりません。)


身体を動かすことで、痛みやしびれが憎悪しますが?

この場合は、筋骨格系が多いです。
⇒ 整形外科で医師と相談(骨の異常や椎間板の異常が見つかるかもしれません。骨盤内腫瘍などが見つかることもありますので、しっかりと相談してください。)


ヘルペスウイルス感染症で、水泡が出てきましたが?

この場合は、感染症となります。
⇒ 内科です。更に医師と相談


その他は?

⇒ わからない場合は、まず病院に連絡し、アドバイスを受けましょう。


注意
坐骨神経の痛みは、原因が様々です。よくわからない場合は、必ず医療機関にて、指示を仰ぐようにしてください。上記は参考までに留め、しっかりと医師と相談の上、医療検査をするようにお勧めいたします。

坐骨神経痛で楽になる姿勢があります。

まずは、坐骨神経痛の診断が重要なのですが、ここでは、いわゆる神経根障害においてのお話です。感染症や、腫瘍や、その他の重大な疾患が、除外できた事が前提です。この場合が殆んどだと思いますが。


まず、坐骨神経痛でも、急性期と慢性期があります。慢性期は横になっていれば楽な筈です。急性期の場合も、完全ではありませんが、多くの場合は、楽になる姿勢があります。
胎児の姿勢.jpg


この姿勢で最も多く取れれるのが、『胎児の姿勢』と呼ばれる姿勢です。文字通りで、母親のお腹の中いる胎児が取っている姿位です。この姿勢が、最も腰に負担をかけずに、安静にしておられる姿勢と言われております。


当然、横向きで寝た状態ですが、


○股関節が背中に対して30度の屈曲位

○膝関節は大腿に対して30度の屈曲位

○頭を少し持ち上げる

○腕や手は胸の前でお祈りのような姿勢をとる


場合によって違いますので、楽な姿勢を、ここの状態から微妙に動かして、ご自身の感覚で探します。


この状態での横向きは、皆さんが普段からとっておられるでしょうし、実際に楽かと思われる姿勢です。腰に負担をかけるのを、出来るだけ減らした姿勢と言えるのではないでしょうか。

坐骨神経痛が楽な姿勢.jpg

これらの姿勢は、坐骨神経痛の痛みや、腰痛で苦しんだ方なら自然ととっている姿勢なのです。


逆に、どの姿勢でいればよいのかわからない場合は、この姿勢を試してみるとよいかもしれません。ただし辛ければ、当然中止ですし、神経根障害以外の障害が考えられます。

神経根障害は抹消神経の障害ですが、背骨と背骨の間の椎間孔という隙間の部分で、脊髄神経から分岐してきた抹消神経に、障害が及ぶものさします。(結果として痛み、痺れ、萎縮など)

神経根障害.jpg

病因は様々ですが、一般的に多いのは老化などの退化性関節症で出来た骨の変形(骨棘)や、椎間板の障害(椎間板ヘルニアも含みます)、脊椎症、骨関節炎、椎間板症、外傷、感染なども含まれます。
これらが原因で、神経根障害が起こることが、考えられます。
脊髄神経と神経根.jpg
神経根障害は通常は片側の自覚症状となります。目安は深部腱反射が減少していること、知覚異常が出ている事、重症化すると筋の萎縮が出てくる事もあります。

 
 繰り返しますが、自覚症状は片側に出てきます。両側の場合は脊髄病変を疑います。


原因を判定するためには、問診、触診、病歴の有無、整形学検査法、レントゲン・MRIなどの画像診断を使います。これらを総合して神経根障害の原因を確認していきます。特に腫瘍や椎間板ヘルニアや変形による骨棘などは、最終的に画像診断が決め手となります。

MRI画像と神経根障害.jpg

的確な診断は早期に治療を受けることが可能となり、神経根障害が完治するためにも重要になります。


感染症が原因で起きる神経痛もあります。この場合は問診が重要になります。最近病気をしたとか、怪我で傷を負ったといったケースでは感染による神経の炎症も疑わなければなりません。この場合は血液検査等の検査が重要になります。診断が確定したら薬物療法となります。


まずはメディカルチェックが必要です。治療は医師との相談になります。

脊髄病変は脊髄神経自体が、異常をきたした状態です。

脊髄病変.jpg

足の場合は、自覚症状が両足のしびれや違和感となります。


病因は様々ですが、腫瘍・外傷(椎間板ヘルニア、骨折、脱臼)・その他の外傷(裂傷、挫傷)・内出血・脊椎炎・多発性硬化症・脊髄梗塞・髄膜炎などがあります。
脊髄神経と神経根.jpg
脊髄病変は両側に症状が出ますが、片側に出てくる症状が出てくるものを神経根障害と呼びます。


脊髄病変が、


○頚椎5番より上部に及びますと、全身に症状が出てきます。

○頚椎5番から胸椎1番までの障害は、上肢の障害が出てきます。

○胸椎1番より下の障害は下肢の異常となってあらわれます。


症状が軽い場合(安静にしていれば治る事も多い)しかし、身体の両側の症状は脊髄病変を疑います。力んだり、くしゃみをした時に両側の症状は要注意です。


いずれにしても、脊髄病変が疑われる場合は、メディカルチェック(医療検査)は欠かせません。


検査は整形学検査にて両側の症状(のしびれが両足にある)があれば陽性。最終的にはMRI等の画像診断で決定します。


MRIの画像診断.jpg


また、急激な外傷や急激な感染症で、脊髄病変が起きた場合、脊髄ショックという症状が出てきます。はじめは下位運動ニューロン障害の症状が出ますが、膀胱や.の括約筋の制御障害が出てきて、上位ニューロン障害へ発展していく事がありますので注意が必要です。


足に力が入らなくなってきたり、排便のコントロールがうまく出来なくなってきたり、動作がふらつく、電気が走るような痛みが出る、などが出てきたら要注意です。


急激な事故や転倒などで神経障害の症状が出てきたら、症状の大小にかかわらず、まずメディカルチェック(病院治療)が重要です。

坐骨神経痛 症状、原因、治療のguide

坐骨神経痛とは何でしょう。坐骨神経痛という名前もしくは診断は、その症状を総じて呼んでいる名前です。原因は、いくつかありますので、坐骨神経痛らしき症状が出てきたら、原因をしっかりと確かめる必要があります。原因によって、治療は異なります。また、坐骨神経痛の中には、重大な疾患が隠れていることもありますので、医療検査は欠かせません。

坐骨神経と仙骨.jpg坐骨神経.JPG


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