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ストレッチや体操を自分でやる

坐骨神経痛を治す体操は、自己で行う事が可能です。

エクササイズは、一般医療的には、筋力強化ストレッチです。筋力強化は、弱っている腹筋群・背筋群・臀筋群・下肢の筋肉群(骨盤周りの筋肉)を強化します。

腹直筋の鍛え方.jpg


腹斜筋の筋力強化.jpg


背筋群の筋力強化.jpg


大殿筋の筋力強化.jpg


中臀筋の筋力強化.jpg


小臀筋の筋力強化.jpg


腸腰筋の筋力強化.jpg


また、強い下半身は、上半身をしっかりと受け止めますので、脚の強化トレーニング(大腿四頭筋やハムストリングス筋)とストレッチも重要です。これらの目的は、脊柱起立筋や腸骨筋・大腰筋を効率よく機能させるために重要です。

大腿四頭筋の筋力強化.jpg


ハムストリングス筋の筋力強化.jpg


脊柱起立起立筋が強くても、アンバランスではいけません。また、緊張が強すぎてもいけません。腹筋群とのバランスも重要です。これらの要素がしっかりと絡み合い、背骨を保護します。


また、骨の変形や靭帯が緩んでしまうことを防ぎ、引き締まった背骨を構築、または維持することが可能になるのです。従って、筋力強化とストレッチは、坐骨神経痛の治療または予防にとって、大切な要素となります。


ただし、ストレッチや体操は、実行してよい時期と、そうでない時期とを判断しなければなりません。特に障害後48時間は急性期であり、熱感や腫れや浮腫などがあることでしょう。


この場合はストレッチは要りません。やってみて悪化することの方が多いはずです。急性期の基本は、安静とアイシングと圧迫と挙上ですので、ストレッチは要りません。


ストレッチが特に有効な時期は、慢性期に入ってからです。48時間後は慢性期と判断されますが、亜急性期ですので、無理は禁物、少しずつストレッチをしてください。痛みが強い、腫れが引かないなどの場合は、ストレッチは要りません。


それでは、筋力強化とストレッチする筋肉は、どこかといえば、全身やってくださればいいのですが、あえて、強調する筋肉は、上記の絵に記しました通りです。腰部の柔軟性や骨盤の柔軟性が、確立して、坐骨神経痛が悪化することを防ぎます。


ただし、ストレッチのやり過ぎは、関節を緩めてしまいます。背骨の靭帯を弛緩させ、神経根障害を助長することが考えられます。軽度のストレッチが有効です。特に、退化性関節症などをお持ちの方は、悪化することも考えられますので、あまりやらない方がよいと言われています。医師の指導の下で、十分注意しながら実践してください。


退化性関節症.jpg


また、普段あまりストレッチしていない方が、いきなり始めると、体調不良を起こすことがあります。少しずつ強度を増すようにしましょう。


そして、感染症の場合の肩こりや腰痛に場合に、ストレッチすると、ほぼ間違いなく悪化します。風邪の時も然りです。これは、経験的な理由からの判断です。十分注意して、自己責任で実行してくださいませ。

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